エキゾチックアニマルは飼育環境によってはケガ、病気がおこりやすくなる場合があります。
このミニまるPLANET特別号は、エキゾチックアニマルの性格や注意いただきたい情報などをご紹介します!
フクロモモンガ
- 体重
- 90~150g
- 体長
- 16~21cm
- 寿命
- 8~10年程
警戒心が強く臆病ですが、高い社交性を持ち、飼い主を仲間と認識すれば積極的にコミュニケーションを図ってくれるようになります。
飼育環境Environment
- ケージ
- 高さのあるケージが望ましいです。
- 環境
-
温度:24~27℃
湿度:45〜55%
食事Food
市販のフクロモモンガ用のフードの他、植物質の物(野菜や果物等)と動物質の物(昆虫や卵、煮干し等)を半々のバランスになるように与えます。全体として、体重の15~20%程の量を目安とします。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- 代謝性骨疾患
- くる病や骨軟化症、骨粗しょう症等の骨に異常が起きる病気の総称。バランスの良い食事を与えることが大切です。
- 自咬症(自傷)
- 外傷などの身体的な原因の他、心理的な原因でも起こります。
- ペニス脱
- 長時間ペニスが出たままになっていると、乾燥し、戻りにくくなったり腫れたりします。早く気づいてあげることが大切です。
その他Etctera
- フルーツは大好きですが、柑橘類を与えすぎると下痢を起こすので注意しましょう。
- 臭腺が発達しており、独特の匂いがします。特に男の子は前額腺から出される分泌物で額に脱毛が起こります。
- トイレは覚えません。
シマリス
- 体重
- 70~120g
- 体長
- 20~30cm
- 寿命
- 6~8年程
- 好奇心旺盛ですが繊細な一面もあり、物をかじることが大好きです。
- 食糞は正常行動です。
飼育環境Environment
- ケージ
- 運動量が多いため、高さのあるものが望ましいです。
- 環境
-
温度:18~28℃
湿度:50~60%(高温多湿に弱い)
食事Food
リス用ペレットをメインとし、野菜・果物・種子・穀類・昆虫・卵・ビタミン剤をプラスαで与えます。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- 尾抜け
- 尾が抜けやすいため、つかんだり、ケージに挟んだりしないように注意しましょう。
- 脱臼、骨折
- ケージに挟んだりひっかけないようにしましょう。
- 腸閉塞
-
綿などの不適切な巣材の誤飲が原因になることが多いです。
巣材にはやわらかい牧草や新聞紙を使いましょう。
- 不正咬合
- 歯の伸びすぎにより咬み合わせが悪くなります。バランスの良い食事を与えましょう。
その他Etctera
- 食器はひっくり返すことが多いので、重めの物が望ましいです。
- 種子類は脂肪分が高いため、与える量に注意しましょう。
リチャードソンジリス
- 体重
- 120~600g
- 体長
- 30~40cm
- 寿命
- 6年程
好奇心旺盛ですが繊細な一面もあり、物をかじることが大好きです。
飼育環境Environment
- ケージ
- 高さよりも、床面積の広さの方が重要です。
- 環境
-
温度:15~25℃
湿度:50~60%(高温多湿に弱い)
食事Food
プレーリードッグ用ペレットをメインとし、野菜・果物・種子・穀類をプラスαで与えます。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- 尾抜け
- 尾が抜けやすいため、つかんだり、ケージに挟んだりしないように注意しましょう。
- 脱臼、骨折
- ケージに挟んだりひっかけないようにしましょう。
- 腸閉塞
-
綿などの不適切な巣材の誤飲が原因になることが多いです。
巣材にはやわらかい牧草や新聞紙を使いましょう。
- 不正咬合
- 歯の伸びすぎにより咬み合わせが悪くなります。バランスの良い食事を与えましょう。
その他Etctera
食器はひっくり返すことが多いので、重めの物が望ましいです。
ハムスター
- 品種
- ゴールデン、ジャンガリアン、キャンベル、チャイニーズ、ロボロフスキー
- 体重
- 15〜150g
- 体長
- 7〜19cm
- 寿命
- 2〜3年程
臆病な子、温和な子など個体差がありますが、ゴールデンハムスターは比較的個体差が少なく飼いやすいです。
飼育環境Environment
- ケージ
-
- プラスチック製が望ましいですが、湿度がこもりやすいのでこまめに掃除が必要です。
- 穴居性のどうぶつなので、巣箱や巣材、敷料にはウッドチップ、紙、ワラ等を使いましょう。
- 網タイプや2階があるケージなどは歯の病気の原因や落下事故に繋がるので注意しましょう。
- 環境
-
温度:18~25℃
湿度:40~60%
- 明かりの調整
-
明暗サイクルに敏感です。
夜行性のため、夜遅くまで電気が点いているとホルモンバランスが崩れます。日中は明るく、夜は暗い環境にするのが理想です。
お世話も夕方以降をオススメします。
- 飼育頭数
-
1頭飼育が理想的です。
食事Food
ハムスター用ペレットフードをメインで与えましょう。
おやつとしてナッツ、野菜、果物類を与えることもあります。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- ウェットテイル
-
下痢状の水っぽい便によりお尻の周りが濡れた状態になる病気です。
細菌感染や寄生虫感染、ストレスなどが原因と言われています。
- 頬袋脱
- 頬袋が口の外に脱出してしまった状態です。餌が長時間にわたり貯留することによる粘膜の炎症などが原因で起こると考えられています。
- 腫瘍
- 体のいろいろな部分にできます。進行が早いものもありますので日頃から注意して見るようにしましょう。
デグー
- 体重
- 170~250g
- 体長
- 12~20cm
- 寿命
- 5~8年程
- 怖い経験をさせなければ、人馴れしやすく、鳴き声を介したコミュニケーションをすることも可能です。
- 砂浴びをします。
- 歯はオレンジ色が正常です。
飼育環境Environment
- ケージ
- 高さのあるケージが理想です。(例:リス用等)
- 環境
-
温度:20~24℃前後(暑さに弱い)
湿度:40%が理想
食事Food
チモシー等の牧草をメインとして与えましょう。
おやつとしてデグー用フードを与えることもあります。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- 不正咬合
- ケージをかじることでの外傷や、咀しゃく回数の減少により歯の咬み合わせが悪くなります。
- 糖尿病
- 栄養価の高い食事や偏食が原因で起こります。
- ストレス性脱毛
- 尾抜け
- 尻尾を強くつかんでひっぱると皮膚が抜けてしまいます。
- 熱中症
その他Etctera
- 聴覚が優れている。
- ドライフルーツ等は糖尿病のリスクが高いので与えないでください。
- ハムスターなどの雑食性動物のフードも与えないでください。
モルモット
- 品種
- イングリッシュ・アビシニアン・ペルビアン
- 体重
- 0.5〜1.5kg
- 体長
- 20〜40cm
- 寿命
- 4~8年程
従順でおとなしいです。臆病な一面や好奇心旺盛な一面もあります。様々な声を出して意思表示をします。
飼育環境Environment
高温多湿に弱く、周囲の環境に対しても敏感なところがあるので、静かで急激な温度変化のない場所に設置しましょう。
- 環境
-
温度:18~26℃(最適温度21℃)
湿度:40~70%
- 飼育頭数
- 多頭飼いが可能です。
- ケージ
- 飼育下では足や爪を挟んだりする事故が多発するため、できるだけケージの底の金網を取りはずすか、板などのフットレストの設置をオススメします。また、足底部にしっかりとしたパットが発達していないので、固い床敷では傷つくためチップや牧草がオススメです。
- トイレ
- 排泄量が多く様々なところに排泄する習性のため、トイレを覚えさせるのは困難です。こまめに床材を取り替えてあげましょう。
- 水入れ
-
床に設置するタイプは排泄物で汚れてしまったり、器をひっくり返してしまうことがあるので、
重い器か、ケージに取りつけるタイプの給水ボトルがオススメです。いたずら好きで飲水器の口にフードを詰まらせることがあるので、水が十分飲めているかときどきチェックをしましょう。
食事Food
- 完全草食性です。牧草を主食とし、モルモット専用ペレット、野草、野菜、果物などを与えます。
- うさぎと同じで食糞行動を行い、盲腸便を栄養として摂取します。
- モルモットは、ビタミンCの合成能力がないので、必ずモルモット専用のフードを与えてください。また、ビタミンCは劣化しやすいため開封後は早めに使い切るか、野菜やサプリメントから摂取するようにしましょう。
- 切歯および臼歯ともに生涯伸び続けるため、歯の摩耗にはチモシー等の牧草が効果的です。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- 歯の病気
- 歯が伸び続けるため、不正咬合となりやすいです。十分に牧草を与えましょう。
- 尿石症
- カルシウム含有量の多い牧草を食べると尿石症になります。牧草はチモシーがオススメです。
- ビタミンC欠乏症
- モルモットはビタミンCの合成能力がないので、フードやサプリメントでの補充が必要です。
- 腫瘍
- 皮膚や乳腺に腫瘍(毛包腫、乳腺腫瘍など)ができやすいです。
- 肥満
- ニンジンや果物、穀類は与えすぎると肥満になり糖尿病のリスクが高まります。
ヨツユビハリネズミ
- 体重
-
男の子:500~600g
女の子:250~400g
- 体長
- 15〜25cm
- 寿命
- 5~8年程
臆病ですが、人馴れさせることも可能です。
飼育環境Environment
- ケージ
- 最低でも40×60cmの広さの中に、身を隠せる場所・回し車・砂浴び場が必要です。
- 環境
-
温度:25~30℃
湿度:40%程
- 飼育頭数
- 1頭飼育を好みます。
- 床材
-
コーンリター、牧草(チモシー)、ウッドチップなどを使用しましょう。
針葉樹にアレルギーをもつ個体が多いため、針葉樹性のウッドチップは避けましょう。
食事Food
虫などの生き餌だけでは栄養が偏ってしまうので、ハリネズミ用ペレットをメインとして与えましょう。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- 皮膚炎
- 寄生虫性、真菌性、細菌性や、針がない腹側に発生する湿性皮膚炎があります。
- 歯周病
- 歯石の蓄積により発生します。歯磨きで予防しましょう。
- 腫瘍
- 3歳以上に多く発生します。
飼育場の注意Attention
- 臆病ですが好奇心旺盛で、指などを近づけるとにおいを嗅ぎながら近づいてきます。時折、好奇心から咬みつくこともあります。
- 体が柔らかく、狭いところも簡単に通り抜けます。ケージの目が粗いものだと、通り抜けて脱走する危険性があるので、注意しましょう。
その他Etctera
- 視覚はあまり発達しておらず、嗅覚と聴覚が優れています。
- 前足は5本指、後ろ足は4本指です。
-
antingアンチング(あるいはself-anointingセルフ・アノインティング)
「特定の匂いを嗅いだ際に口から泡を吐き出し、体に塗りつける」という特徴的な行動があります。
クサガメ
- 体長
- 15〜30cm
- 寿命
- 20~30年程
人懐っこく活動的です。
飼育環境Environment
- ケージ
- 甲長10cmのカメで、60×30×30(cm)の水槽
- 環境
- 温度:24~29℃
水場と陸場の両方が必要です。
食事Food
市販の亀用フードをメインとして与えましょう。必要に応じて乾燥川エビなどをおやつとして与えます。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- 甲羅の感染症
- 飼育環境の悪化が主な原因です。適切な飼育環境を心掛けましょう。
- ビタミン欠乏症
- ビタミンA不足により、食欲不振や眼の腫れがおこります。
- 中耳炎
- 細菌感染によっておこります。飼育環境の見直しをしましょう。
その他Etctera
- 独特の臭気があり、男の子は大きくなると黒くなります。(黒化)
- 「寿命が長い」のではなく、あくまで適切な飼育下であれば長生きする可能性が高いということです。
ヒガシヘルマンリクガメ
- 体長
- 15〜22cm
- 寿命
- 30〜50年程
人馴れし、比較的物怖じしません。
飼育環境Environment
- ケージ
- 90~120cmほどの水槽
- 環境
- 温度:20~25℃
- 床材
-
ヤシガラ、ウッドチップ、赤玉土、デザートブレンドなど。
また紫外線ライト、保温球(バスキング)が必要です。
食事Food
- 草食性
- 市販のリクガメフード、葉野菜
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- ビタミン欠乏症
- ビタミンA不足により、食欲不振や眼の腫れがおこります。
- 膀胱結石
- 水分不足やタンパク質の過剰摂取によりおこります。
- 不正咬合
- 食事や代謝性骨疾患によって歯の咬み合わせが悪くなります。
その他Etctera
「寿命が長い」のではなく、あくまで適切な飼育下であれば長生きする可能性が高いということです。
ヒョウモントカゲモドキ
- 体重
- 40〜120g
- 体長
- 18~25cm
- 寿命
- 10年程
比較的穏やかです。馴れればハンドリングも可能です。
飼育環境Environment
- ケージ
- 底面積が40×50cm程度の水槽が理想。立体的な活動はしないため高さは不要です。
- 環境
-
温度:25〜30℃
湿度:40〜60%(乾燥に注意)
- 床材
- 砂、新聞紙、キッチンペーパー
食事Food
コオロギ、ミルワーム、ピンクマウス等の動物性タンパク質がメインです。これにカルシウムやビタミン剤を添加して与えます。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- くる病
- カルシウム、ビタミン添加、紫外線照射を忘れずにしましょう。
- マウスロッド
- 口内炎によりごはんを食べなくなります。
- 脱皮不全
- 適度な湿度がきれいな脱皮の鍵です。
- 腸閉塞
- 低温になると消化活動が低下して詰まる可能性があります。また異物誤飲によっても引き起こされます。
その他Etctera
- 餌昆虫をケージ内に生きたまま放置すると生体がかじられる恐れがあります。
- 人に馴れればピンセットからもごはんを食べてくれます。※生体に優しい竹ピンがオススメです。
フトアゴヒゲトカゲ
- 体重
- 500g程
- 体長
- 30~60cm
- 寿命
- 10年程
比較的穏やかです。容易にハンドリングも可能です。
飼育環境Environment
- ケージ
- 90×45×45cm程度の広さが理想です。
- 環境
-
温度:昼間 28〜33℃、夜間 23〜25℃
湿度:30〜40%
- 床材
- 砂、新聞紙、キッチンペーパー、ウッドチップ
食事Food
雑食性で昆虫やピンクマウスといった動物性タンパク質、野菜果物等(アクの少ないもの)をよく食べます。 成体になるにつれ野菜をよく食べるようになるので、成長段階で比率を変えていきます。 市販のフードも販売されているため、フードをメインとして昆虫や、野菜をバランスよく与えるのが良いでしょう。 必要に応じてカルシウム、ビタミンをサプリメントから摂取するようにしましょう。
気をつけたい病気・ケガSickness&Injury
- くる病
- カルシウム、ビタミン添加、紫外線照射を忘れずにしましょう。
- マウスロッド
- 口内炎によりごはんを食べなくなります。
- 脱皮不全
- 適度な湿度がきれいな脱皮の鍵です。
- 消化不良
- 低温になると消化活動が低下して詰まる可能性があります。
その他Etctera
餌昆虫をケージ内に生きたまま放置すると生体がかじられる恐れがあります。