ミニまるinformation　12月号

～うさぎさんの寒さ対策について～

12月を迎え、一段と寒い季節がやって来ます。
どうぶつさんはみなそうですが、「寒い！」と感じても飼い主さんに言葉で伝えることができません。

■うさぎさんが「寒い」と感じている時のサインは？
○手足を体の下に入れてうずくまる。体を丸めてじっとしている。
○耳を触ると冷たい。
心当たりがある飼い主さんは環境を見直す機会です！

■そもそも「寒い」状態が続くと？
お腹の働きが悪くなる「消化管うっ滞」になってしまう可能性があります。それにより、食欲の低下、うんちが小さくなったり量が少ないなどの症状が続き、重篤な状態になってしまうこともあるのです。特に初めての冬を迎える赤ちゃんうさぎさんやシニアのうさぎさんは体温を奪われ、体が冷え切ってしまう低体温症にならないよう、耳や体を触ってよく確認しましょう。

■対策は個々に合わせて、過保護には要注意！
ヒーターや藁マットを使用するなど、床からの冷え対策をしっかりしましょう。近年、多くの寒さ対策グッズがインターネットやペットショップなどで手に入るようになりましたが、実は、うさぎさんによって適正温度・環境は様々です。「とにかく温かくしてあげたい！」という思いから、直接暖房器具をあてるなどして温めすぎてしまうと脱水症状になってしまいます。脱水もまた「消化管うっ滞」につながる要因です。暖房器具は一ヶ所に設置し、温められた空間とそうでない空間を作ってあげることで、うさぎさん自身で場所の選択ができるようにしましょう。

■かじりんぼにも要注意！
かじり癖のあるうさぎさんは温度計の設置場所やヒーターのコードに要注意です。ケガや感電してしまったり、火事につながってしまう可能性もあります。また、かじったコードを飲み込んでしまうこともあるので十分に注意しましょう。

うさぎさんの体調（少しの変化）に気づいてあげられるのは、飼い主さんしかいません。
日頃からうさぎさんをよく観察し、より良い環境づくりをしていきましょう。