■カメにはサルモネラ菌がいるってホント？

わが子のかわいさは自慢したいものですが、カメを飼っていることを周りに話した時、「カメにはサルモネラ菌がいるんでしょ？」と言われたことはないでしょうか？

確かに、カメをはじめとする爬虫類は、健康な個体であってもサルモネラ菌を保有していることが報告されています。
しかし、サルモネラ菌はカメ以外のどうぶつや、さまざまな経路からも感染しますし、決してカメが悪者なのではありません。

1975年頃、カメが原因と思われるサルモネラ菌感染症が国内で発生したことで、「カメ＝サルモネラ菌」という悪いイメージがついてしまい、ミドリガメ（ミシシッピアカミミガメ）などたくさんのカメが捨てられてしまう社会問題になりました。

カメについてしまった悪いイメージ、できれば払拭したいですよね。

■アニコム損保でカメさんのうんちを調べてみると？

さまざまな爬虫類を対象に行った過去の調査では、うんちの中にサルモネラ菌を保有している爬虫類の割合は、50～90%であったと報告されています（※）。
アニコム損保にご契約のカメさんのうんちを調べてみると、サルモネラ菌を有しているカメさんの割合は7%でした。必ずしも「カメ＝サルモネラ菌を持っている」とは言えないのかもしれません。
今回アニコム損保で調査したカメさんはうんちの取りやすさの点でリクガメさんが主ですが、水棲ガメさんやその他の爬虫類についても調査を続けてまいります。

2017/10/31時点腸内フローラ測定データを使用（15頭）

■手を洗おう！

油断は禁物ですが、もしもサルモネラ菌がいたとしても、石鹸できちんと手を洗えば、感染症のリスクはぐっと下がります。
カメ以外のどうぶつを触る場合でも、触ったあとに手を洗うのは、いつも守りたいルールですよね。
小さなお子様の場合には、手を洗う前に指を口にくわえてしまったり、きちんとすみずみまで手を洗えないこともあるので、大人がしっかり気をつけてあげてください。

■カメと接したお水は台所に流さない！

飲み水の補充や水槽のお掃除などは、台所やお風呂場など人間が水を口にする場所では避けましょう。やむを得ずそれらの場所で作業をしないといけない場合は、カメのお水を捨てた後、洗剤できれいに掃除をしましょう。

正しい接し方を踏まえた上でカメさんの良さを広げ、カメファンを増やしていきましょう！

（※参考：http://www.fihes.pref.fukuoka.jp/~idsc_fukuoka/salmonella_qa.html）